想いは、内側から外へと伝わっていく。

タツミ訪問看護 ブランディングプロジェクト

株式会社メディプラス(タツミ訪問看護) 様

社長交代という節目を迎えた神奈川県内最大級の訪問看護グループ「タツミ訪問看護」。外部から着任した新社長が掲げたのは、“組織の再接続”と“共感の再構築”。その変革を、LampTokyoがインナーブランディングから支援しました。「人がブランドをつくる」——その本質に立ち返るプロジェクトです。

ISSUE 課題

  • 神奈川県内で最大規模の訪問看護事業者としての実績がありながら、ブランドとしての社会的認知・共感は限定的だった
  • 採用市場において、理念や現場の魅力を十分に伝えきれず、他社との差別化が難しかった
  • 外部から着任した新社長の就任により、新経営層と現場スタッフとの一体感を改めて強化する必要があった
  • 多職種が協働する現場において、共通の価値観やブランドアイデンティティの浸透が不十分だった
  • 地域との接点拡大と信頼構築が求められていた一方、これまでのコミュニケーションは機能別・断片的だった

STRATEGY 戦略

「内なる共感」から「外への信頼」へ。インナーブランディング主導の統合戦略

<目的>

社員の共感と誇りを土台に、理念の浸透と語られるブランドを実現することで、優秀な人材の定着・採用促進、そして地域からの信頼獲得につなげる。

<ターゲット>

  • 看護師・療法士などの医療従事者(現職・求職問わず)
  • サービス利用者およびその家族
  • 医療・介護の地域関係者
  • 社内スタッフと幹部陣
  • 地域社会と一般生活者

<アプローチ>

まずは、“スタッフ自身が理念に共感し、誇りを持てる環境”づくりから着手

  • ブランドの根幹は“サービスを提供する人=スタッフ”にあるという前提に立ち、社員一人ひとりがブランドの語り手・広げ手となる構造を設計
  • 社長交代を機に、経営ビジョンと現場の想いをつなぎ直すコンテンツを通じて、組織の心理的再結束を図るとともに、内部で育んだブランドの熱量を、地域・求職者・関係機関など外部に波及させるアウターブランディングへと段階的に展開。
  • 言葉・ビジュアル・体験・メディア露出まで一貫したブランド世界観を構築し、短期的な採用効果だけでなく、中長期的な関係構築を実現する。

PLANNING 企画

ブランドの基盤を“人”に置き、それぞれのステークホルダーに確実に届くコンテンツ設計を展開。インナー・採用・地域PRの各領域を横断する、統合的な企画群として展開しました。

  • 新旧社長による対談映像、幹部メンバー座談会映像を制作し、ブランドの継承と未来への意志をスタッフに伝えるインナーコンテンツを展開
  • 企業理念映像、採用向けプロモーション映像、現場密着ドキュメンタリーなど、スタッフの“生の言葉”を中心に据えたストーリーテリングを実施
  • ブランドコピー「人生をあたためるステーション」を策定し、すべてのコンテンツや発信の核として活用
  • 新ブランドロゴ・カラーパレット・グラフィック設計により、理念を視覚的に定着させるCIを再構築
  • FMラジオ番組、ラジオCMを通じ、地域住民に対して親しみやすくあたたかい接点を継続的に設計

CREATIVE クリエイティブ

  • コピー表現:「人生をあたためるステーション」を軸に、“ぬくもり”“誠実さ”を伝えるトーンで全体を統一。コピー表現では専門性よりも日常感を重視。
  • ビジュアル・CI設計:ロゴは“人と人のつながり”を象徴する円形構成。自然で穏やかなカラーパレットで安心感を演出。
  • 映像設計:社長対談・幹部座談会・現場密着などをドキュメンタリー手法で構成し、演出よりもリアリティを重視。
  • ラジオ・音声メディア:FMラジオ番組/CMでは、やさしい語り口と生活感ある音づくりにより、地域との信頼関係を構築。

ROLL 担当領域

  • ブランド戦略設計(インナー・アウター統合型の中期ブランディング構想)
  • インナーブランディング戦略の企画立案と実行支援
  • ブランドコピー・ブランドストーリーの開発
  • CI(ロゴ・カラーなど)の再設計
  • 映像企画・制作(社長対談/スタッフ座談会/現場密着 ほか)
  • FMラジオ番組・CMの企画制作と放送設計
  • コピー・ビジュアルトーンの統一設計

想いは、内側から外へと伝わっていく。